『真綿布団』と聞いて、木綿のわたを使った布団を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実は、真綿の原料は綿花ではなく蚕の繭。絹と同じシルク素材から作られています。
薄く引き伸ばした真綿を何層にも重ねて仕立てるため、やわらかく身体に沿いやすいのが特徴です。今回は、真綿布団の基本と季節ごとの使い方、長く使うためのお手入れ方法をご紹介します。
真綿は「綿」ではなくシルク
真綿は、繭を煮てやわらかくし、袋状に広げたものを何枚も重ねて作られます。名前に「綿」と付いていますが、植物から採れる木綿とは別の素材です。
職人が一枚ずつ手で引き伸ばして重ねることで、薄くても空気を含み、しなやかな掛け心地になります。身体の凹凸に沿いやすく、肩口にすき間ができにくい点も真綿布団の魅力です。
真綿布団は一年を通して使えます
真綿布団は、厚みや中わた量、寝室の環境に合わせて幅広い季節に使えます。
- 春・秋:真綿布団を一枚で使う
- 夏:冷房を使う寝室で肌掛けとして使う
- 冬:羽毛布団の内側に重ね、身体に沿う中掛けとして使う
暑さや寒さの感じ方には個人差があります。室温や寝間着、組み合わせる寝具に応じて調整しましょう。
自宅で洗えるかは、製品によって異なります
真綿布団は、すべてが家庭で洗えるわけではありません。側生地や仕立て方によって取扱方法が異なるため、洗う前に必ず品質表示やメーカーの案内を確認してください。
家庭洗濯に対応した製品は、表示に従って洗濯ネットを使用し、手洗いコースなどで洗える場合があります。一方、家庭洗濯に対応していない製品を無理に洗うと、真綿の片寄りや縮み、生地の傷みにつながる可能性があります。
普段のお手入れは風通しのよい場所で陰干し
家庭で洗えない真綿布団は、風通しのよい場所で陰干しするのが基本です。直射日光に長時間当てるのではなく、室内や日陰で湿気を逃がしましょう。
- カバーを掛け、汚れが直接付くのを防ぐ
- 定期的にカバーを洗濯する
- 布団本体は風通しのよい場所で陰干しする
- 強くたたかず、表面のほこりをやさしく払う
- 製品表示で認められていない乾燥機は使わない
汚れやにおいが気になる場合は、真綿布団に対応した専門クリーニングへ相談してください。
収納時は圧縮袋を避けましょう
真綿布団を強く圧縮すると、ふくらみや風合いを損なう可能性があります。収納するときは圧縮袋を避け、湿気の少ない場所で、無理に押し込まずに保管するのがおすすめです。
長期間しまう場合は、収納前に陰干しして湿気を逃がし、通気性のあるケースを使いましょう。防虫剤を使用するときは、製品の注意表示に従ってください。
薄くなった真綿布団は直せることがあります
長年使って薄くなった、生地が傷んだ、真綿が片寄ったと感じても、すぐに処分せず専門店へ相談してみましょう。状態によっては、使える真綿を生かしながら新しい真綿を足し、側生地を交換して仕立て直せる場合があります。
なお、真綿は綿わたと同じ方法で打ち直す素材ではありません。製品の状態を確認したうえで、真綿布団に合った方法を選ぶことが大切です。
迷ったときは表示の写真をご用意ください
洗濯やクリーニング、仕立て直しについて相談するときは、布団全体と品質表示の写真、メーカー名、使用年数、気になる状態をご用意いただくと確認がスムーズです。
半ざむでは、真綿布団のお手入れやリフォームについてご相談を承っています。判断が難しい場合は、ご家庭で洗う前にお気軽にお問い合わせください。